あの空は夏の中

雑記、ドラマ、映画、本、芸能人ブログ

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どんよくに求めるもの

私の底しれぬ渇望に、突き動かされている。

 

それは、活字だ。

 

私は、長い間、本がキライだと思っていた。

 

母が、初めて買ってくれた小説

アンネの日記」も「おやすみテディベア(下巻)」も

中学生の私が楽しめるものではなかった。

 

高校の時、「放課後の音符」と出会うまで

小説を買ったことがなかった。

それが、今は、ほとんどの作家の名前を知っている。

自分が、女流作家が好きな傾向もわかった。

 

山田詠美内田春菊綿矢りさ窪美澄の流れが

私の好きになった作家である。

詩人なら、銀色夏生

 

そして、内容も重く考えさせるような小説を好んでいる。

それは、年々、加速しているように感じる。

 

私は、本を読む人が頭がいいとか

マンガやラノベを読む人はバカだとか

まったく思っていない。

 

私が、ラノベが好みでないだけだ。

ラノベの前進であるティーンズハートが流行った時

何冊か買った。

 

マンガのような読みやすさが売りだったと思う。

ただ、これなら私はマンガを読むかな・・・

という理由で離れただけで。

 

親友は、図書館で、いろんなラノベを借りている。

今の図書館のラノベの充実感に喜んでいた。

 

親友は、アニメを見ていなくても

原作のラノベを読んでいるから、たまに

私の見てるアニメの話ができたりする。

 

私が、最近「カラマーゾフの兄弟」を買ったっと

言ったら

「随分と古いの買ったんだね。

私は、読んでて気分が明るくなったり爽快になる話が好きだな。

もうキモチが沈む話は読みたくないかなーw」

 

うん。

知ってる。

 

ふたりが中学の図書室に毎日、本を借りに行くのに

私もつき合った。

まったく本に興味がなかったのにw

 

ふたりは、いつも、どれを借りようか

じっくり選んでいて

私は、超うすっぺらい各星座の小説を一冊ずつ借りた。

当時、「サラダ記念日」が流行ったのもこの頃だった。

(こちらは、いつか記事に書きます)

 

マンガでわかる「伊勢物語」や「雨月物語」を

借りたりした。

私が、なんで、これをチョイスしたのか?

マンガだったからかな?と思っていたけど違った。

(マンガでわかる歴史や三国志だってあったと思うしw)

 

当時、新聞の日曜日版に、「源氏物語」が

連載されていた。

わかりやすく書かれていた、この「源氏物語」に

ドハマりした。

 

ちょうど、その頃、「源氏物語」ブームもあり

同じ団地住みの演劇部の子たちと帰った時に

その子たちも「源氏物語」が大好きだと知り

熱く立ち話をしたw

 

源氏物語」が好きだったから

同じ古典で、しかもマンガでざっくりわかりやすいのを

借りたんだ。

 

でも、星座の本もマンガでわかる古典も

すぐに読み終わってしまって

 

なんとなく親友に

「オススメってある?」

と聞いた。

 

親友は、んー、魚がおもしろいと思うかは

わからないけど、と

南総里見八犬伝」を見せた。

 

うわ!!!!

タイトルが漢字で堅苦しいwwwww

しかも分厚い・・・

ハードルが高いwwwwww

文字もいっぱい・・・

 

え・・・

これ、自分、読める?

しかも全8巻くらいあるよ???

 

でも、まぁ、親友が好きなものを私も知りたいし

みたいな感じで借りた。

 

八犬士のふたりが出会うあたりで

もう、超おもしろかった。

今までに読んだことがない、頭よすぎの少年たちに

次、どうなるの?と思いながら読んでた。

 

でも、私は、めちゃくちゃ読むのが遅いので

中学卒業と共に全巻制覇はできなかった。

 

親友の誕生日プレゼントに本を買ったのを覚えている。

親友が集めている「次郎物語」の4巻がないんだと言ってて

本屋で見つけた4巻をプレゼントしたんだ。

 

その時、ちらっと中を見たら

あまり明るい話じゃなかったし教科書に載ってそうな内容。

いつだったかの教科書に「次郎物語」を見つけて

あ!やっぱり!!と思った。

 

親友は、とても喜んでくれた。

けど

「文庫本で出ていたんだねー、こっちのがいいかも」

と言っていた。

文庫本とは?????

 

親友の部屋にも、何度もお邪魔したことがあって

本棚に、世界名作劇場の原作になりそうな本が

いっぱいあった。

その中のいくつかは、アニメ化もされた。

 

次郎物語」のハードカバーの隣に私が

プレゼントした文庫本が一緒に並んでいた。

 

この時、同じ本でもサイズが違うものが存在することを

知った。

 

そして、思った。

同じサイズで集めたいに決まってる・・・

あー・・・それじゃないんだよね。

と思っても言わなかった親友の優しさを感じた。

 

ふたりは、さまざまな本を

読んできて、今、ラノベを読んでいるんだってことを

私は、知ってる。

 

私は、逆だった。

 

まったく本を知らなかったところからの

スタート。

 

現代作家は、たしかに詳しくなった。

文豪と呼ばれる小説家も、もちろん知ってる。

 

本屋で小説を隅から隅まで一冊づつ見て歩くくらいには

本屋が好き。

そして、最初は知らなかった作家ばかりの本棚が

いつのまにか知ってる作家ばかりになった。

 

ネットを始めて、毎日更新してるHPで

その管理人が読んでる小説の説明を読めば

興味あるな、買ってみようと思ったし

Youtube中田敦彦の文学編が好きで

へぇ、買ってみようと思ったり。

カラマーゾフの兄弟」は、完全にその流れだし。

 

私は、自分が無知であると知っている。

世の中には、自分が知らない本がたくさん存在する。

そして、まだまだ名前も知らない作家もいることも。

 

内田春菊を読んだ時、内田春菊山田詠美

マンガや小説が好きだと書いてあった。

あの山田詠美か!!

やっぱり、好きな作家には共通点があるなー

なんて思っていた。

 

窪美澄三島由紀夫を読んだ時の衝撃を書いてあって

名前は知ってるけど読んだことない。

 

サブカルの歴史の番組で、戦後の作家の小説が引用されていて

ほぼ知らない。

名前もタイトルも、まったく知らない。

 

別の番組で、大江健三郎特集が放送されていて

もちろん、私はその作家を知らない。

けど、興味をもった。

 

きっと、かなりの有名作家だろうから

本屋にズラッとあるに違いない。

 

本屋に行って、本棚の名前を隅から隅まで見る。

まったく見つからない。

あれれ・・・

 

そして、気づいた。

 

現代作家と文豪しかない。

どの出版社だろうと同じ作家の小説が多い。

それこそ、今、人気の池井戸潤湊かなえとか。

 

戦後の小説家で、見かけたのは三島由紀夫

村上春樹くらい?

 

文豪と現代作家の中間が私が知らないだけで

もしかしたら、ごっそりないのかも知れない。

 

なんてことに気づいて

ここの本屋だけかもだから別の本屋に行こうと

移動した。

 

別の本屋には、あったけど数冊。

でも、その数冊を読んでから決めればいいじゃんって

それを買って帰って来た。

 

自分の知らないことを知りたい。

ただ、それだけだと思う。

 

別に、勉強がしたいわけでもなく

頭が良くなるわけでもない。

 

今から、九九を覚えたいとも思わないし

英語を勉強したいとは思わない。

 

私が、ほんとは活字に惹かれながらも

人よりもチャンスに恵まれなかった。

 

私が、アニメをいっぱい見て詳しいように

本をいっぱい読んで詳しい人もいる。

 

小説には、マンガにないものを求めていて

もっと深く、知りたい、考えたい。

 

別に、山田詠美を読んだからといって

高校生の私が何かを成し遂げようと思ったか?と

言われたら思ってないし

窪美澄の小説に絶望しながらも希望を見つけることに

何かの役に立つ人間になったか?と言われたら

なってないし。

 

これはね、自己満なんです。

 

自分のココロの栄養になるだけなんです。

深く深く考えて考えて、あー・・・こうかもしれないな

と、ぼんやり自分の中で小説の世界を

考えたいだけなんです。

 

アニメだって、マンガだって、映画だって

ドラマだって、本だって

自分を豊かにするだけの自己満なんです。

 

でも、そこから将来の道が見えたり

社会を変えようとしたり、人との関わりを考える

キッカケにはなってると思う。

何かしらの影響力はある。

 

なんとなく「道徳」に近い。

 

中学の頃、親友が私を叱ったり優しかったのは

ココロが豊かで、私の知らないものを

たくさん知っていたからかもしれない。

もともとの性格も、もちろんあるけど。

 

ココロを豊かにすることって知ることって

そこで自分の知らなかった感情や

こういう時どうすればよかったか、わからなかったけど

こうすればよかったのかな・・・

なんて、生きる上でのアドバイス的なものだと

 

先人たちからのプレゼントのようなものだと

私は思っています。

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