あの空は夏の中

雑記、ドラマ、映画、本、芸能人ブログ

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イノセント15

アマプラで気になって見た。

 

かなり・・・

残酷な現実で見ててつらかったです・・・

 

でも、きちんと見るべき映画だった。

目を逸しちゃいけない映画だった。

 

15歳の少年少女の物語で、どちらも

家庭環境のことで悩みを持ってる。

 

幼なじみの銀に成美は告白するがフラれる。

成美は銀と一緒の高校に行きたいと思ってて

もし一緒の高校に行けたら、また告白しようかなって

言う。

 

そんな可愛らしい恋をしている。

 

銀は、学校に行ってない男友達

ミンとユウキとつるんでたので

「なんで、成美ちゃんとつき合わないの?」とか

「試しにつき合えばいいのに」とか言われるけど

銀は無口。

 

私的には、「好きかどうかわからない」時に

試しにつき合うのはオススメしないので

最初に、きちんとフッたのは誠実さを感じた。

 

銀は、ずっと無口だから考えが見えにくんだけど

「好き」っていうキモチがよくわからないのかもしれない。

 

成美が、高校受験のために勉強してると

母親から「ごはん、まだ?」と言われたり

「高校行ったってしょうがない」

「処女って高く売れるんだよ。風俗で働けばいい」

などと・・・

 

ああ・・・

絶望・・・

もう、この時点で絶望・・・

毒母だ・・・

 

私のメンタル半分は減らされた。

 

ちなみに、この毒母が中学生の成美に

「誰のおかげで食べていけると思ってるんだ」

これ、私も母から言われたことがある。

だからこそ、思う。

お前が勝手に生んだんだろうが!!!!

生んだからには最低限の教育をさせる義務があるんだよ!!

まだ働けない子供に、その言葉は卑怯なんだよ!!

親が子供の将来を勝手に決めるとか

ほんと、私も経験したことあるから絶対しちゃダメだ。

 

そして、銀の実家は旅館?をやってるらしく

そこへ銀の父親の同級生・菊池がやって来る。

 

ちなみに、銀は父子家庭で

成美は母子家庭なんだよね。

 

銀は、父親から菊池が大切な存在だと聞かされる。

父親は、どうやらゲイだったようだ。

もちろん、銀としては、じゃあ母親と結婚したのは?

と反発するキモチもわかる。

母親のことも愛してたから銀が生まれたって言うけど

反発心は消えない。

 

一方、成美の方は

母親と母親の彼氏から虐待を受けていたけど

どう見ても母親の彼氏あっくんて外見からし

ヤバいヤツ・・・

(何が「あっくん」だよ!!と思いながら)

 

しかも、成美の処女を10万で売ろうとしてる母親・・・

 

私的には、もう成美

逃げてーーーー!!!!

て心境しかない・・・

 

成美の処女を買おうとしてる

どう見ても汚らしいおっさんやあっくんさえも

狙っている。

 

成美は、幼なじみの銀に可愛らしい恋を

してるんだよ。

ほんとなら、好きな人とつき合って結ばれるべきなんだよ。

 

それをなんだ?この汚らわしいおっさん野郎どもは・・・

まずさ、ココロが腐りまくってるじゃねーか!!

15歳だよ?子供だよ?

お前たちの欲望のために子供の人生めちゃくちゃにすんなよ。

その中に、もちろん成美の母親も入ってる。

 

私は、いつも思う。

親なら、子供のために自分を犠牲にしてでも

幸せにしたいと思わないのか?

子供を守るためなら死だって厭わないはずじゃないのか?

 

でも、残念ながら

そうじゃない名ばかりの親は存在する。

「親」になれなかった親は存在する。

子供を自分の所有物のように思ってる親も

もちろん、いる。

子供を喰いもんにしてる親もいる。

 

そんな絶望の中、成美は銀に

「東京に行く。東京のお父さんのところに行く」

 

銀も家に帰りたくないキモチがあって

一緒に行くと言う。

成美は「部活は?」「学校は?」「友達は?」と

きちんと確認した上で一緒に東京に向かうことになる。

 

電車の中、銀の横にいる成美は

ほんとに恋をしてるキラキラした少女の顔で

この映画で一番幸せな顔をしてる。

 

私的には、ジブリ作品の「海がきこえる」みたいに

東京にいる父親は再婚してるかもと思いながら。

 

東京に着くと、すぐに父親に会いに行くと思ったら

ふたりは原宿で遊んだりしてるw

そりゃそうだよね。

初めての東京だもんね。遊びたいよねw

原宿行ったらクレープ食べたいよねw←

 

父親は、再婚してなくて一人暮らしだった。

成美を家に入れた瞬間・・・

 

いや・・・待てよ・・・

あの母親と結婚した男だよ?

もしかしたら、父親も、まともじゃないかも・・・

とイヤな予感ばかりよぎる映画・・・

 

銀は、お金持ってきたからネカフェでも

どこでも泊まると言ってたけど

成美の家の外に、ずっといるから

夜、成美の部屋に泊まることになるんだけど

 

朝になると、父親は怒ってる。

「ここはそーいうホテルじゃない」とか

「お母さんに電話しといたから帰りなさい」と

言われちゃう・・・

 

成美は、泊めただけで何もしてないって言っても

「そーいう問題じゃない」と言われる・・・

 

父親、私が予想してたヤバいヤツじゃなかったけど

もっと、成美の話を聞いてあげてもいいじゃん。

そもそも、なんで自分を頼ってきたのか考えてよ。

 

好きな人と別々の布団で同じ部屋で眠ったことより

帰ったら娘には最悪な事態が待ち受けてるんだよ!!

 

帰ってほしくないな・・・

どうにか逃げてほしいな・・・

 

東京の街をブラブラ歩くふたり・・・

結婚式場?を見つけて入っちゃう成美たち。

え・・・入れるの?

大丈夫なん?

見つかったら家に連絡いっちゃうよ?

 

結婚式場の中に教会みたいな部屋で

成美は小さなケーキにロウソクをつけて

銀に「15歳の誕生日おめでとう」と言う。

これは、絶対、銀、感動するやつじゃん!!

思わずぎこちないキスだってしちゃうよ。

 

でも、成美から「私のこと好き?」と聞かれて

答えられない銀に「じゃあ、なんでついて来たの?」

あー・・・

そうだよね・・・

好きだから一緒に来たんだって思っちゃうよね。

 

銀は、一切、自分の家のこと話さないし。

失望した成美に、銀は初めて成美が虐待を受けてる現実を

知るんだけど

成美的には、それを話して同情されたくないってキモチが

大きくて言わなかったと思う。

 

ほんとならさ、銀が「好き」ってキモチがわかるまで

待っててほしいと思う反面

もう成美には時間がないんだよ。

銀が成美を好きになって結ばれたいキモチも大きかった。

 

でも、現実は結局、ふたりは話すことなく

家に帰ることになる・・・

帰るしかないのか・・・

 

成美を心配した銀は、外から成美の家を見ると

母親が成美に暴力ふるってるのが見えた・・・

いや、絶対そうなるでしょ・・・

だから、帰ってほしくなかったのに・・・

 

銀の方は、心配した父親から抱きしめられる。

父親ゲイかもしれないけど優しいんだよ。

父親の彼氏・菊池も銀のこと一番に考えてて

優しいんだよ。

 

失望したままの成美は帰って来てから

銀と一切口を聞かずに

キレイな服を着てあっくんの車に乗ろうとする。

 

自暴自棄な状態なんだろうけど

それでも、私は何が何でも止めて!!と願うキモチで

いっぱいになってると

銀があっくんの家に防御とバッドを持って乗り込むけど

大人と子供の差が大きい。

簡単にバッドも取り上げられちゃうし・・・

部屋から銀を出されたかと思うと

東京に行く時、「あいつらは友達じゃない」と

言われたミンとユウキが乗り込む。

 

ふたりは防御も武器も持ってない状態で

ただ、銀のため成美を助けようと乗り込むんだよね。

 

銀は、もしかしたら、「好き」ってキモチだけでなく

「友達」がどーいうものかもわからなかったのかも?

ふたりは、確実に銀を友達だと思ってて

そのキモチを汲んでやってほしいと思った。

銀と成美がバイクで逃げ出すシーンで

トンネルの中、事故を起こして・・・

 

え・・・

まさか、ふたりとも死んじゃうの?

と思ってたら生きてた・・・

めっちゃ血だらけだけどね・・・

 

銀は、そこで初めて

「俺は自分のことキライだけど、お前のことは好きになりたい」

と言うんだよね。

15歳だよ?それが精一杯の言葉だと思うよ。

でも、成美は「遅いよ・・・」と言って

銀を置いて歩き出す・・・

 

え・・・

遅いの?

ダメなの?

 

銀がやっと起き上がってバイクを立たせようと

ひとりで苦戦してると

成美が戻って来て一緒にバイクに乗って走り出して

この映画は終わるんだけど

 

これは、ハッピーエンドなのか?

バッドエンドなのか?

 

どう解釈していいのか?

 

と、思ったけど全部違うね。

 

この映画は、こーいう現実があることを

ただ、淡々と知らせるための作品だった。

 

クラスメイトが友達と笑ってるけど

もしかしたら虐待を受けてるかもしれない。

そんな見えない家庭という闇を描いた映画。

 

こーいう現実を知ってほしいという映画。

 

そして、こうやってブログやSNSで拡散するべき

映画だと思った。

 

頼れる第三者の大人が、ほんとに必要だと思った。

 

私のブログを読んでる層がわからないけど

未成年の人たちには、どうかこんなクソな大人には

ならないでほしいと思ったし

どこでもいいから頼れる大人に頼ってほしいと思った。

 

私は今まで生きてて、血の繋がった人たちではなく

他人に助けられたことしかない。

 

そして、この映画で伝えたかったことは

学校に行ってないミンとユウキが友達思いのいい子たちだったことも

忘れてはいけないと思った。