あの空は夏の中

雑記、ドラマ、映画、本、芸能人ブログ

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クリスマスの物語

中3から、偶然にも開局した

ラジオを、いつも聴いていた。

 

毎年、クリスマス時期になると

エンジェルボイスのDJが

物語を読むコーナーがあった。

 

ある年は、プレゼントがなる木の話だった。

 

街から、少し離れた森に

クリスマスになると、プレゼントがなる木があって

街の子供たちは、毎年、友達のために

プレゼントを取りに行く。

それが、その街のルールになっていた。

 

ところが、ある日

友達用のプレゼントじゃなくて

自分のプレゼントを取りに行く方がいいんじゃないか?と

提案が出て

その年は、自分用のプレゼントを取りに行くと

木には、ひとつもプレゼントがなってなかった。

 

風邪で寝込んでいた男の子だけ知らずに

いつものように、友達のためにプレゼントを

取りに行くと、ひとつだけプレゼントがなっていた。

 

これは、ちょっと道徳ぽい話だなーと

思った。

 

ある年は、廃墟の遊園地で運命の出会いをする話。

 

いつも、知らない男の子と遊園地の夢を見る女性。

夢に導かれるように、廃墟の遊園地に行くと

自分と同じように、知らない女の子の夢を見る男性と

出会う。

 

ふたりが見る夢は、何かしらの理由で

結ばれなかった恋人同士だった前世の記憶だとわかる。

 

前世の記憶のまま、強く惹かれ合うふたりだったが

男性の方には、彼女がいた。

 

また、再会の約束をした日。

男性は現れず、手紙が置いてあった。

手紙には、すごく惹かれているけど

今の彼女を選ぶって内容で

女性が恋がはじまる前に失恋する話だった。

 

クリスマスの時期になると

なんとなく思い出す。

 

脚本家が作った話なのか?

何かの本を読んだのか?

まったく、わからないけど。

 

学生の時は、遊園地の話が

あまり、よく、わからなかった。

 

クリスマスに、悲恋の話かー

 

もしかしたら、なんでハッピーエンドじゃないんだ?

と、思ったかもしれないw

 

自分が大人になって

たまに、あの話ってなんだったんだろう?

と、思い出しては考えたりしてた。

 

エンジェルボイスのDJが言った

男性のセリフを、ぼんやり思い出した。

 

この話は、もしかしたら、恋愛の話じゃなかったのかもしれない。

 

男性が残した手紙の内容

 

「あえて運命に逆らいます」

って、言葉があったような気がする。

 

前世の記憶のまま、女性と結ばれるのが

きっと、正しいのかもしれないけど

今を生きてる自分を好きになってくれた彼女を

選びます。

みたいな内容だったけど

 

あれって、自分の道は自分で切り開くって

意味だったのかもしれないなー

 

恋愛風にしてただけで

きっと、伝えたかったのは違うことだったのかも。

 

クリスマスには、たくさんの受験生が

ラジオを聴いていた。

私も、そうだった。

 

そんな未来を決めるために勉強している

うちらに、エンジェルボイスのDJは

この話を選んだのかもしれないなー

 

ラジオを通して、みんなにひとりじゃないよと

優しく包み込んでくれる

あの空間が好きだった。

砂漠の熱帯魚

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