サンタクロースを知る前に
クリスマスは、デパートで母に
好きなおもちゃが買ってもらえる日だと
覚えた私。
そんな、クリスマスのお話。
小学1年の頃、いつものように
12月の煌びやかなデパートで
母と、おもちゃを買いに来た私。
母は、思いついたように
「クリスマスツリー買おうか!!」
と言った。
私は、わぁ!!
うちにも、とうとうクリスマスがやってくると
はしゃいだ。
ツリーを組み立て、付属の飾りをつける。
雪を表現するために綿も入っていた。
そして、いろんな色に光るライトを
ぐるぐるくくりつける。
今のようにオシャレなツリーではなかったけど
当時の私たちには、これだけで
特別だった。
毎年、片付けては12月に登場したツリーは
長年、うちで活躍してくれたが
付属の綿ってない方がよくない?と
綿がなくなり
時代と共に、色褪せていき
最後には、ゴミとして捨てられた。
このツリーが、現役の頃は
テレビで、クリスマスだけの番組がやっていて
ドリフターズの人形劇とかあったw
そして、メインであるケーキは
毎年、予約してるケーキを夕方に取りに行き
私たちは
「ケーキだ!!ケーキ!!」
見たい見たいと騒ぐと
「パパが帰ってきたらね」
と言われて、一番涼しい玄関に置いて
父の帰りを、まだか、まだかと待っていた。
うちは、普段から家族そろうことは
少なかったし
年末年始は、いつも夫婦ケンカが勃発して
しんどかったけど
クリスマスだけは平和だった。
唯一、平和な家族団らん。
ケーキを食べて、シャンメリー飲んで
もう、デパートで自分で選んでるから
中身がわかってるプレゼントを渡され
ウキウキして開ける。
父だけ、中身を知らないから
何、買ってもらったの?と見る。
そんな、ごく普通の家族団らん。
多分、学校で、サンタクロースの存在を知った。
母に、うちにはサンタクロース来ないの?
と、聞くと
「えんとつがないから」
に、そっか。
たしかにな、と納得した。
高校あたりで、いつまでサンタクロースを
信じていたか?
の話題になったと思う。
私は、サンタクロースを信じた時期は
一度もない。
えんとつがないからって言われた時
クリスマス番組見ながら
赤い服を着たひげのおじいちゃんが
大きな袋をもってる姿に
きっと、いないんだろうなと思った。
みんな、小学生までは信じてたとか
サンタクロースの正体は親だったとか
いろいろ話していて
それが、ちょっと、うらやましかった。
自分が、まったく純粋じゃないと思った。
大人になってからも
サンタクロースの話題になった。
寝る前に、サンタクロースへの
お礼のクッキーと牛乳を置いて
手紙を書いたとか
包装紙でバレないように海外の包装紙を
わざわざ買って
子供の夢を壊さないように
奮闘する親たちの姿も。
自分も、子供が生まれたら
そんな夢あるクリスマスをしたいと思った。
サンタクロースを信じて
ワクワクするようなクリスマスを。
ところが
そんなクリスマスをしたことがない自分が
そんな演出をいつからしたらいいのか
わからないwww
生まれたばかりの息子は12月生まれ。
すぐに、クリスマスがやってきたw
生まれた目も見えない状態から
するもんなんだろうか?
いや、寝不足でそれどころじゃないw
しかも、パートナーの家庭は
うちより古風な家だったので
クリスマスらしいことは、ケーキくらいと
言ってたし
クリスマスプレゼントは
3歳で初めて買ってあげられたと
義母の育児日記に書いてあった。
いつから、サンタクロースの儀式をするもん?
なんて育児に追われながら
気がつけば、両方の親たちから
孫へのクリスマスプレゼント
何がいい?と本人に聞いてる・・・
え
いや、サンタクロースの存在を・・・
失敗した。
大失敗した。
もう、どこから失敗したのかと言ったら
最初からだw
でも
サンタクロースを信じたかった私の願望を
息子に押しつけてるだけなのでは?
と、少しずつ思うようになった。
サンタクロースを信じてた人が
サンタクロースが親なんじゃないかと
気づいた時
プレゼントがなくなったとか
いろんな話を聞くようになって
なんか、それは違うと思ったんだ。
サンタクロースを信じてた人は
中学あたりで、薄々、気づき始めて
プレゼントがなくなってる。
なんなら、最初から信じてない私は
高校まではもらってたような?
キリスト教を信じてる子供たちは
教会に集まったり
夜に、メリークリスマス~♬
と、歩く姿を見たことがある。
そもそも、クリスマスって
キリストの誕生日だから!!
恋人同士で、イチャつく日じゃないから!!
とか、怒る人もいるw
私が思ってるクリスマスは
キリストの誕生日でも
恋人同士でデートする日でもなく
家族団らんの日だけどな。
クリスマスだけのチキンと
ケーキがあるから、ごはんは少なめに
お稲荷さんだった日もあったし
シチューだった日もあったな。
あんな殺伐とした家庭が
クリスマスだけは、おいしい食事と
みんなが笑顔だった。
友達ができても、恋人ができても
クリスマスだけは必ず、家族で過ごした。
丸いケーキを、みんなで囲んだ。
一人暮らしで、貧乏だった時は
バイト、バイトで実家に帰らず
パートナーと友達の時は
かけなしのお金で
ほんとは等身大ピカチュウのぬいぐるみを
プレゼントしたいところを
小さなピカチュウのぬいぐるみを
プレゼントしたんだったw
そして、小さな小さなケーキを買って
ふたりで囲んだ。
つき合ってないからねw
ただの友達だからねw
パートナー的には
をいをい、君、貧乏じゃん?
ムリすんなよって思っただろうし
いや、多分、言われたw
あと、あれだよね、重いよwww
ただ、喜んでもらいたかっただけだけどw
あ、きっと、それだよ。
日本のクリスマスは、すべての母親が
ただ、子供たちの笑顔が見たくて
広まった文化なんだよ。
えせクリスマスとか言われようと
キリスト教じゃないくせにと言われようと
こんなに広まったのは、各家庭の母親のチカラだ。
ケーキとプレゼントで
子供たちを笑顔にしてきた
すべての母親の愛情だ。
クリスマスは、これまでの母親たちの愛情の文化だ。
そこには、サンタクロースを信じる、信じないとか
純粋だとか、純粋じゃないとか
子供の夢を壊すとか、壊さないとか
そんな、ちっぽけな話じゃなかった。
ただ、君の笑顔が見たいだけなんだ。
コロナ禍になる前
息子が、Switchを欲しがって
どうせ、買うなら色を選べた方がいいよねって
パートナーが言ってて
どんな色の組み合わせなら喜ぶかな?
と任天堂公式HPを見ながら
あーじゃない、こーじゃないと選んだ。
息子からは、色なんてなんでもいいよって言われたけどw
ひどいw
大学で、Switch遊んでたら
友達から、その色いいねって言われたと
ふふ、でしょー?と
ニマニマする私w←
サンタクロースより何より
私が、一番、気にしたことは
過去に、12月生まれたちから聞かされていた
誕生日とクリスマスを一緒にされる問題だった。
子供の頃は、可哀想・・・と思ったけど
大人になると、かなりの出費!!と思うw
同じ月に、別のホールケーキを選び
プレゼントも、きちんと2回わけて祝った。
最近、やっと、息子に
もう、誕生日とクリスマスプレゼント
一緒にしてもいいかな?と聞いたw
いや、成人してるし社会人だし
もう、いらんやろって言う人もいるかもだけど
子供って、いくつになっても子供なんだよw
ずっと、かわいいんだよw
きっと、代々の母親たちも
こんな風に、クリスマスをやりながら
子供の成長を感じていたんだろう。
今年も、君が健康で幸せなら
それが、一番のプレゼントだよと思いながら
家族で一緒にクリスマスを過ごす予定だ。
ちなみに、実家は毎年24日のイブに
クリスマスをやっていた。
うちは、天皇誕生日で23日にクリスマスをしてたけど
令和から祝日じゃなくなったので
近い土日にやるw
祝日として残してくれたらよかったのにー!!w