あの空は夏の中

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マザー

友達が観たいと言ってて知った映画。

内容を知って興味をもった。

ネット配信されたので、私も見てみた。

 

長澤まさみが、母親役。

セカチュウ」では可憐な少女だったのに

母親をするような歳になったのか・・・と。

 

阿部サダヲも、めずらしく?

悪い役だ。

 

自由奔放な母親に、振り回されながら育つ周平。

歳の離れた妹・冬華の面倒を見ていて

学校には行かせてもらってない。

 

私も、ちょうど小学4年に末弟が生まれ

学校に、ほとんど通えなくなった。

末弟の世話をしなきゃいけなかったから。

うちの場合は、母がパートに出るからだったけど

深夜に酔って帰ってくる生活だったから

当時は、わからなかったけど

今なら、仕事が終わってから遊んでたんだとわかる。

酔って帰ってくるから、末弟の寝かしつけなんて

母が、やるわけもなく

まだ小さい私が眠気を堪えて寝かしつけをしなきゃいけなかった。

 

周平にとって、母親の言葉の端々に冬華の名前を出すあたりは

妹を人質にされてると感じる。

 

私も、家を出てから

母から、末弟の学費が払えないから

お金を貸してほしいと電話がかかってきた時は

貸してしまったことがある。

でも、そのお金は末弟の学費には使われなかった。

 

周平が、母親に反抗しようとしてもできないのも

すごく、わかる・・・

普通の家庭に育った子なら、それ、おかしいよ!!と

素直に言える。

でも、歪んだ家庭で育つと言えない。

 

周平が、最後に言うセリフが痛かった・・・

 

「お母さんのこと好きだから・・・」

 

どんなに酷い母親でも、子供にとっては

たったひとりの大好きな母親・・・

 

周平の母親は

 

「私が産んだ子供だ。私がどう育ててもいい。

あの子は、私の分身だ。」

 

 

と、ずっと、思ってる。

 

子供は、分身じゃない。

子供には、子供の人生がある。

 

私は、この映画で虐待って感覚がなかったけど

映画紹介などを読むと「虐待」と書かれてて

意外と、虐待にあったことがある子だと

虐待に対して麻痺してしまってるなと思った。

 

私も、周平と同じで

母親を好きだったから、つらかった・・・

嫌いになれたら、どんなに楽だろうと思う。

 

どうか、世の中の

これから母になる人、母になった人には

子供は、自分の所有物じゃない、分身でもない。

ひとりの人間として育ててあげてほしい。

子供は、無条件で母親を慕うから

母親も、無条件で子供を愛してほしい。