あの空は夏の中

雑記、ドラマ、映画、本、芸能人ブログ

「※このブログはアフィリエイト広告を使用しています」

※コメントはコメント欄にお願いします。
 ブクマでは全部に返信ができないため。

目指している絵

今回は、絵の話。

 

絵を描くのが好きというと

決まって「似顔絵を描いてほしい」と言われる。

そのたび、似顔絵は描けないんだ、と

申し訳ないキモチで断ってきた。

 

絵が描けるといっても

何でもは描けないよ・・・と思っていた。

 

いろんな場所で、さまざまな似顔絵を

有料で描く似顔絵師たち。

特徴を捉えて描いてるな、とは思うけど

私は、そこにまったくキモチが動かない。

 

小学生の時、写生大会で金賞を取りたいという

目標を掲げていた。

勝手にライバルだと思っていた女子の存在もいたし。

 

でも、普段、描いていたのは女の子の絵だった。

ヘタだけどオリジナルマンガも描いてた。

落描きで女の子を描いて

あ!!この子を主人公にした物語が浮かんだ!!

と好き勝手マンガを描いたりした。

 

中学では、名ばかりの美術部に入り

部員は、全員マンガやイラスト描いてて

美術的な絵なんて文化祭の時しか描かなかった。

ほぼ、マン研w

 

美術の授業では、自分が納得のいく評価はもらえなかった。

他人より全然、点数は高いけど満点ではなかったのが不満で

先生に抗議した時

「もっと、本気を出せ」とか「もっと、やれるだろ」と

毎回、言われた。

いや、本気出してるけど???

 

人物画の授業では、友達をモデルにするのではなく

写真やブロマイドを見ながら人物画を描く内容だった。

私は、当時、好きだったアイドルのブロマイドを見ながら

人物画を完成させた。

その時も、納得のいく評価ではなかった。

 

どこが悪いのか聞きに行くと

「瞳が人形みたいになってる。人間の瞳孔というものは」

要は、私の人物画はマンガ的であり

美術的ではなかった。リアリティがなかったのだ。

 

自分が好きなアイドルを、より、かわいく描きたいことと

リアル的に描くということの

多分、美術とマンガの違いというものを

その時、実感したんだと思う。

 

母は、私が美術でいい絵を描くと褒めてくれたけど

マンガやイラストを描くより勉強しろと怒った。

だからといって、美術大学へ進学したいと

仮に私が言ったところで却下されるけどね。

 

今じゃ、信じられないと思うけど

美術的な絵は評価されるが、マンガやイラストなんて

ゴミのように見られていた時代だった。

 

生まれた時から、アニメで育った人間が

アニメ的な絵を描くことは自然な流れなのに。

しかも、実家の人間に美術的な才能や趣味を持った人間なんて

誰ひとりとしていなかったのに。

 

父方の伯母が絵が好きだとか油絵やってたから

その血筋かもと母から言われたけど

伯母の絵なんて見たこともないし

描いてるところも見たことないから

なんでも血筋のせいにしないでほしかった。

 

絶対、高校に入ったらマン研に入ると決めた。

私は、マンガが描きたかった。

完全に美術ではなくマンガに強く惹かれていた。

 

中学の美術部もそうだったけど顧問がほとんど来なかったし

美術的なことなんて何も教わらなかった。

油絵もやることなく卒業した。

ただ、部員はたくさんいた。

たまに、美術館に連れて行ったくれたのだけ

美術部らしいことだった。

 

そして、高校の美術部も、顧問が来ないし

独学で油絵を描いてる同級生がふたりしかいない

今にも潰れそうな部活だった。

 

私が、絶対に入ると決めて入ったマン研は

顧問が、きちんと来ていた。

幽霊部員もいっぱいいたが、来ている部員も多かった。

毎回、描いたマンガを部員たちが見せると指摘したり

アドバイスしたり

ここで、スクリーントーンムダに貼りまくった私は

トーン禁止令が出されるんだけどねw

 

マンガの基本は4コマであること。

起承転結が大事であること。

そして、10分クロッキー、5分クロッキー

クロッキー帳に短時間で、いかに特徴を捉え

デッサンを描くか。

美術的な線の描き方とマンガ的線の描き方の違い。

さまざまなことを教えてくれた顧問だった。

 

3ヶ月に一回、部誌も出していた。

その部誌には必ずマンガを載せるので

みんな、その原稿のために部活に来ていた。

その部誌は全クラスに配られたし文化祭では売っていた。

aoisakana5.hateblo.jp

 

今、思えば、すでに同人誌を描いてた上手い人もいたし

私も、ヘタなりに昔からマンガを描いていたので

絵を描くのも初めてですって部員にはハードルが高かったかもしれない。

 

絵の描き方なんて初歩的なこと教えてなかったし。

そこは、もう個人の努力の問題だった。

初めての子でも、すごく成長していった子もいたし

3年間、お前マン研にいて何やってたの?と思うくらい

絵が描けない男子もいた。

 

私は、ずっと、かわいい女の子が描きたかった。

アニメ的でマンガ的な絵が描きたかった。

 

小学生の時、マンガを描いてて思った。

画力が足りない・・・と。

今、頭に浮かんでいるマンガを今の画力じゃ描けない。

 

中学に入って、オリジナルマンガをいくつか描き続け

中2の頃、あの時、画力が足りなくて描けなかった

マンガを描こうと決めて描き始めた。

 

すると、やっぱり壁が現れた。

風景が描けない。キャラのデッサン力も足りない。

動きのある構図が描きたいのに

どうやって描けばいいのかわからない。

 

今みたいに、ネットがある時代じゃない。

参考書的な本も、ほとんどない時代。

 

いろんな壁がある中、描きあげたマンガは

デッサンもおかしいし、顔も歪んでたりしたが

マンガを描くのが好きで好きでたまらないって熱量だけは

誰にも負けてなかった。

 

高校でも、マンガを描き続け

個人誌を出したり好きなようにマンガを描いた。

 

いろいろあって、今は、イラストを描いてる。

 

でも、根っこは、小学生の時に思った

「かわいい女の子が描きたい」

が、ずっと変わらずある。

 

似顔絵が描けないんじゃない。

描きたくないんだ。

描こうと思えば描けるよ。

でも、それは自分が描きたい絵ではない。

aoisakana5.hateblo.jp

 

そんなことに、気づいた。

 

模写を、ひたすら描いてる人がいる。

その模写も統一性がないので

この人は、一体どんな絵が描きたいのか?

まったく、わからない。

「タイバニ」模写描いたと思ったら

サザエさん」模写描いてるしw

もしかしたら、いろんな絵を

マスターしたいのかもしれないけど・・・

 

自分は、マンガを描いてて

手が描けないから手をグーにして描いてたけどw

もう、そんなごまかしじゃダメだと

手ばかりの模写を描きまくったり

当時は、わからなかったけど

今なら、ここのデッサンが狂ってると

わかる程度には昔よりデッサンがわかるようになった。

 

イラスト描いてて

こーいう構図はどんな?と思いながらラフを描いたり

マンガのようにストーリーがないぶん

1枚の絵で、すべてを表現しなきゃいけないのが

イラストだ。

デジタル彩色は日々、勉強だし

クリスタ基本編、応用編

そして、今はエフェクト編に突入した。

 

絵を描いてれば、今、自分に何が足りなくて

何を勉強すべきかは自然に知ることができる。

 

もちろん、模写が全部、悪いって話じゃないよ。

目的のない、ただの模写じゃ意味がないって

私は思うだけ。

 

私が、過去に模写して勉強になったことは

コマ割りだった。

1枚に、コマを8~10コマくらい描いてたと思う。

参考にした少女マンガはコマが少なかった。

少なかったけどコマ割りが美しかった。

決まりきったコマ割りじゃなくていいんだって

勉強になった。

 

まったく、わかってない時の模写は大事だ。

 

でも、ある程度、デッサン力もついたら

うまく描きたいけど、ここがうまくいかないって時に

模写なりデッサンの本なり参考にすればいいと思う。

 

同人誌を描いてて思ったのは

自分は、そっくりに描きたいわけじゃないんだってこと。

何のキャラかわかってもらいたいけど

自分の絵に落とし込みたいってキモチは

ずっと、あって

どれを描いても「魚の絵」だとわかってほしいな、と。

 

久々に同人誌を描いた時

唖然としたんだよね。

(当時、まだクリスタはなかった)

マンガを描くことが久しぶりだったのもあるけど

全部、自分の画力まかせに描いてて

顔のアップが多かったし

コマ割りもヘタになってたし

中学の頃、ヘタなりにない画力で

いろんなものを描いてたマンガより劣ってた。

熱量も負けてた。

いや、エヴァにハマって描いてた原稿にも

負けてた。

aoisakana5.hateblo.jp

 

自分のライバルは、過去の自分だった。

 

絵の画力が上がったぶん

そこに頼る自分がいた。

 

オリジナルでも二次創作でも

まだまだ、自分が目指す絵には到達してないのに

何、甘えてたんだ自分!!

過去の自分が、今の自分の絵を見て

納得すると思うか?

 

アニメ絵だろうが、マンガ絵だろうが

マンガだろうが、イラストだろうが

こんなに絵の世界は深いんだ。

 

ずっと、自分との戦い。

自分との葛藤。

自分との対話。

 

でも、大好きなアニメから教わった。

「好きであることが最強」だと。

「楽しいことが最強」だと。

 

そう、どんなに上手く描けなくても

どんなに悔し涙を流しても

どんなにつらく感じても

「好き」だからこそ、続けてきた道。

 

絵を描いてなければ、つらいこともなかったかもしれない。

だけど、絵を描いてなかったら

こんなに幸せなキモチにもなっていないんだ。

好きで楽しいから描き続けているんだ。

 

自分が、いろんなイラコンに参加して

プレイしたことない「ヘブバン」のイラコンにも参加した。

「ヘブバン」をプレイしてみてわかった

ああ、自分、何もわかってなかったよ。

このキャラの背景には、こんなストーリーがあったんだね。

当時は、何も知らないで描いた絵が

本当に、薄っぺらく感じる。

aoisakana5.hateblo.jp

 

大好きな「エヴァ」のイラコンにも参加した。

人生で一番描いたアニメ作品。

すごい量の投稿だった。日本だけでなく海外からも。

イラコンに何のカスリもしなかった時

本当に、悔しかった。

すごく大好きな作品だからこそ選ばれたかったし

選ばれなかった自分は、まだまだだと感じた。

aoisakana5.hateblo.jp

 

ウマ娘」は、もうウマ娘愛だけで描いてるから

今、一番、描いてるんじゃないかなw

aoisakana5.hateblo.jp

 

そして、今、夢中になってる「ヘブバン」の

イラストを数枚描いた。

ああ、やっぱ、違う。

もう、なんていうか愛が違う。

あんな薄っぺらい絵は二度と描かない。

aoisakana5.hateblo.jp

 

私が、描きたいのは「萌え」である女の子。

 

時代が変わっても、自分の描きたいものが

ブレずにそこにあって

その時、その時、自分がかわいいと思う女の子を

私は、描き続けるだろう。

Sweet

Sweet