あの空は夏の中

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おしん

昔、大人気だった「朝ドラ」の「おしん

 

私が、小さな頃は、子供のおしんが親孝行の代名詞だったり

大根めしという言葉しか知らなかったけど

大人になって再放送を見てから、いろいろと驚いた。

 

これは、まさに時代を超えて変わらない「人生」そのものの

物語だった。

 

主人公・おしんが、超貧乏な家庭の子のため

奉公に出て実家に仕送りをする子供編は

みんなが、一番覚えているシーンだと思う。

 

でも、「おしん」のほんとのすごいところは

おしんが大人になってからなんだ。

 

おしん」は、子供時代から始まるカタチではなく

おばあちゃんになったおしんが家出をするところから始まる。

そこへ血の繋がりはないけど一番理解がある孫・圭が

おしんを追って一緒に旅をすることになる。

そこで、おしんが過去を語るところから

過去編が描かれる。

 

そして、おしんが家出したことで

おしんの息子や親族が「こんな大変な時に!!」と

何やら大変な事態になっているのが

ちょいちょい入る。

 

なぜ、おしんは家出をしたのか?

 

幼い頃から数々の奉公をしていたおしん

奉公先の加賀屋の大奥様・くにから

裁縫や勉強、算盤など教えてもらい成長する。

 

この時、くにから

「貧乏から脱するためには家事や勉強、手に職を

つけないと」的なことを言われるので

それって、今も変わらない大切なことだと感じた。

自立するために必要なことだよね。

 

年頃になったおしんは、地主の息子・浩太に好かれ

両想いになるが、奉公先のお嬢様・加代が

熱烈に浩太を好きになって浩太を追って東京へ

行ってしまう。

浩太は地主の息子だけど、何やら貧困の差?をなくすための

運動をしているので危ない橋を渡るような人生を

生きていた。

 

この時は、なんてワガママなお嬢様なんだ・・・

と、思ったけど

まったく帰らない浩太の帰りを待ちながら

茶店で働く加代は、浩太から振り向いてもらえず

結果、おしんのことが好きだったのかと察するという・・・

浩太・・・罪な男だ・・・

 

おしんと加代は、歳が近かったので

姉妹のように育つので

加代が東京に行きました。終わり。

ではなく、その後も「おしん」に関わっていく

重要な役だったりする。

 

おしんの方は、奉公後、髪結いの仕事をしながら

いいところの坊っちゃん・竜三から求婚され

竜三の両親からも奉公人である源じいからも反対される。

が、おしんの真面目さや人間性で源じいから認められ

竜三の父親からも認められ結婚する。

 

ここで、やっと幸せな生活が始まるのかと思ったら

竜三の反物屋?が傾き始め

おしんは、家計を支えるために髪結いの仕事を再開する。

ところが、それが竜三には気に食わない。

なんなら、お前のが稼いでるんだからお前が働けばいいと

仕事をしなくなるありさま・・・

 

これって、今でもあるあるみたいだよね。

妻が夫より稼いではいけないって聞いたことある。

男のプライドを傷つけるようだ。

今なんて、ほとんどが共働きが多いから

そんなん気にしてたら生活できないだろと思うけど。

 

おしんも、竜三にやる気を出してほしいため

髪結いの仕事を辞め、生活が苦しくなってもガマンする。

竜三も仕事をきちんとするようになり

長男・雄が生まれる。

源じいも雄を可愛がり4人の幸せな生活が始まったと

思ったら、今度は、まさかの関東大震災・・・

そして、雄をかばって源じいが亡くなるという・・・

 

そこから、竜三の実家へ身を寄せることになるんだけど

そこで嫁姑戦争が始まろうとは・・・

ここでの暮らしが、ほんとにありえないくらい

酷かったので・・・

おしんが女の子を死産するという結果に・・・

死産を受け入れられないおしんが「愛」と名付けたんだと

言うシーンは今なら泣いてしまいそう・・・

あんなに、おしんを良い嫁だと言っていた

竜三の父も家業が傾き、長男夫婦にまかせていたので

妻に強く反発できない状態で

おしんの味方がいない・・・

てかさ、死産したのに、なんで姑はあんなに鬼だったんだ???

 

こんなんさ、おしんじゃなくても出ていくって!!

おしんは雄を連れて竜三の家を出て

母子ふたりで生活しようと決め東京へ行く。

 

東京で、別の男性と結婚した加代の協力を得たり

浩太の協力を得たりして

浩太の親戚のところで魚屋を始めることになる。

 

ここでもね、浩太は、まだ、おしんのことが好きで

加代もふたりが結婚すればいいと思ってくれてて

(加代いいヤツや)

私も、そーなるのかな?と思って見てたけど

おしんは竜三のことが好きなんだよね。

なんでだ???

ちょっと、ここらへんの女ココロが私には理解できないw

 

男のプライドが高い竜三は、なかなかおしんのところに来ない。

なんで、おしん、こんな男がいいのさ・・・

結局、おしんが育児しながら重労働の魚屋の仕事っぷりを見て

竜三も魚屋を一緒にやる決心をする。

 

おばあちゃんになったおしん

大手スーパーの経営者になっていてデパートも出す予定にまで

大きくなっていたけど

最初は、小さな魚屋から苦労して大手スーパーにまで

のし上がったのがわかる。

 

おしんが竜三と魚屋を経営してから

次男・仁が生まれる。

ちょうど、その頃、加代も長男・希望が生まれる。

 

加代が継いだ加賀屋が倒産し夫は自殺。

加代の両親も亡くなり、加代も希望を残し亡くなり

おしんが希望を引き取る。

そして、おしんの知り合いが遊郭に売る予定の

10歳の初子に、おしんは自分の子供時代を重ね

愛が生きていたら、こんな年齢だったと思い

初子も養子に迎えることを決める。

 

竜三は、完全悪い男ではなく、ちょいちょい

いいところもあるので複雑なんだけどw

この希望や初子を養子にする件は反対しないんだよね。

希望については、おしんが奉公時代から加賀屋から

大恩を受けていることを知っているからOKするし

初子については、愛を死産させてしまった負い目で

反対できないっていうね。

 

ここで、一気に、おしんの子供が

雄、仁、希望、初子と4人に増える。

大家族やん。

 

ただ、希望だけは正式な養子にしない理由があり

いつか加賀屋再興を祈り、加代の名字を継がせる。

希望の息子が、おしんとは血の繋がりがない孫の圭になる。

 

ここで、おしんと加代の切っても切れない縁というのが

ずっと続くことになるんだよね。

 

4人の子育てに悩みながらも、おしんは次女・禎を出産。

 

おしんは、子供時代から、ずっと「戦争は反対」を

貫いて生きているので

「貧困」と「戦争」もテーマになってたと思う。

 

実際、戦争が起こって、竜三がその戦争を利用して

魚屋から軍事事業を始めたりする。

優しかった雄も学徒出陣を告げたり

ワガママな仁は勝手に特攻隊に憧れて入隊したり

おしんが、ずっと「戦争反対」の思いを持っていても

子供たちには何もできなかったと思うくらい

日本全国的に戦争という渦の中にいたんだと思う。

 

雄と初子は、お互い両想いで帰って来たら結婚の約束をするが

雄は戦死、そして仁も死んだと思った竜三が

雄や仁を殺した父親として、戦争に協力した人間として

受けなければならない報いだと自殺してしまう・・・

 

雄のことが好きだった初子は生涯独身でいることになるし

それでも、おしんへのキモチは強い子だった。

 

戦後、兄と父を亡くし、おしんと共に仁や希望も

魚や野菜を扱う店を開店させる。

この時が、一番、家族がチカラを合わせていたと思う。

 

希望は、おとなしい性格で陶工なりたいと弟子入りするため

家を出る。

仁も家業に見切りをつけて百貨店に就職するが

なんと勝手に会社を辞めて知らない女性のヒモになってた!!

仁、ワガママだよなとは思ってたけど

そこまで???

お前、何やっとんじゃ???

しかも、戻ってきたと思ったら店の女中の百合とカンケーを持ち

おしんと初子は、ふたりは結婚するんだろう

百合をお嫁さんとして迎え入れようと思っていたら

裕福なお嬢様・道子と結婚することに!!

え?百合とは遊びだったんか???

まぢ、仁、許せねぇ・・・

 

傷心の百合は、家を出て希望がいる窯元に行き

希望に事情を話し、そこで働かせてもらうようになる。

 

私は、てっきり初子と希望が同じような境遇だから

結ばれるのかな?と思ってたんだけど

希望は百合と結婚するんだよね。

 

百合が圭を残し事故死した時も

圭が初子に懐いていたりで、ふたりに再婚をと

おしんは思ってしまうんだけど

長いこと姉弟で育ってきたふたりには考えられないことで

初子は、ずっと雄を想い続けていたし

希望も、百合を想い続けているとわかるんだよね・・・

切ないなぁ・・・

そして一途だなと思う。

 

おしんの方は道子と嫁姑問題が勃発。

嫁姑問題って永遠のテーマなんだな・・・

 

道子の父親も店のことに口出しするし

仁も勝手に店を拡大させたりと

仁の戦友で店の従業員として働いていた辰則と

妹の禎を結婚させようとしたりと

ワガママがどんどん加速していき自己中で傲慢な男になっていく。

 

おしんが苦労してきた姿を見てきたのに

戦争で兄や父も亡くしたのに

なぜ、そんな奴になってしまったのか???

しかも女癖が悪いのも最悪だ・・・

道子も仁の浮気に苦労していたし・・・

 

おしんは大手スーパーの社長になり仁と経営で対立しながらも

初子に店をもたせて独立させたり

希望に窯をもたせて独立させたりと

かなり金銭面で裕福になっていた。

けど、仁が勝手な行動でたびたびトラブルが発生したり

そのたび、おしん

他の女性と結婚している浩太とも縁が繋がっていて

浩太を頼ることもあった。

 

仁が社長になり、おしんが副社長になった頃

スーパー17号店の発表を聞いて

妻をなくし隠居生活を送っていた浩太の店に影響が出ると知り

反対するが仁は譲らない。

 

浩太の息子も店の経営をしていたので

このままでは、おしんのスーパーは倒産すると

浩太が心配するが、おしんはそうなっても構わないと言う。

 

そして、17号店の開店の日。

1話のおしんの家出に繋がる流れだ。

 

すべてを知った孫の圭と一緒に帰って来たおしん

危機に立たされた店の状態から

仁から浩太に話をしていって欲しいと頼まれる。

 

おしんは、浩太に会いに行くが倒産しても構わないと言って

店はますまず苦境に見舞われ

道子は仁と離婚すると言い出し

よく、それまで離婚しなかったなと思うけどw

仁も承諾しようとするが、おしんに止められ

初子と希望が道子へ、それぞれの店の権利書を渡し

離婚を考え直して欲しいと頼む。

初子と希望が、ほんとにいい人過ぎる・・・

仁の娘たち・あかねとみどりも仁のそばで家計を支えると言って

仁と道子が話し合い、お互い苦境を乗り越えようと決意する。

え?娘たちは実はパパ大好きだったの???

あんな父親なのに???

 

店を畳むことになり、圭は大学を卒業したら商人になって

加賀屋を再興させようと決意し

おしんたちは自宅と土地を手離し一家は借家に引っ越す。

おしんは初子の元に預けられることになり

貧乏になったことで、家族が団結するという話で終われば

良かったのに、そこへ浩太が現れるwww

 

おしんたちのスーパーの倒産を回避させる案を仁に持ちかけて

倒産は免れた。

え?

大丈夫?また、仁いい気にならない???

てか、浩太どこまでおしんのこと好きなんやwww

 

お墓参りに、おしん、仁、初子、禎、希望、圭の

6人が行くんだけど

他の孫たちってwww

圭以外は、どーでもいい孫なのかな?←

まぁ、圭しかおしんを探しに行かなかったしなw

 

そこで、また浩太が登場www←隠居したから暇なの?w

ふたりで海岸でそれまでの思い出話を語る。

浩太は、自分がもしおしんと結婚していたらと言うが

おしんの方は、別々に生きて来たから良い友達でいられたし

これからも時々は思い出話をしましょうと

お茶友宣言されるwww

 

見た目、ただのじーちゃん、ばーちゃんのビジュアルなんだけどさ

なんか、この最終回は良かったよ。

 

浩太は、他の人と結婚しても

ずっと、おしんのことが好きだったし

おしんのチカラになりたいと思いながら生きてきたんだろう。

でも、おしんの方はとっくに初恋をいい思い出にしていたし

亡くなってしまった竜三や長男の雄という

かけがえのない傷を抱えて生きているんだよね。

 

これは、ドラマだけど

ちょいちょい人生における大事なことを言っているし

戦争は不幸を招くだけ

やっぱり、有り余るお金は人を不幸にする。

ほんとの幸せが見えなくなる。

 

血の繋がりよりも、大事な縁というものも良かった。

 

実際は、浩太のようなヒーロー(じーさんだけどw)なんて

現れないから、貧乏から家族団結して再出発しようて

感じなんだろうなって思う。

 

子供の頃は、親が見てたから一緒に見てたけど

ほとんど理解できなかったけど

大人になって見たら、すごい「朝ドラ」だったんだな。

これは視聴率も高いわけだよと思った。

 

このブログを読んだ方も思ったかもだけど

すげー長い話だなと思ったろうけどw

今の「朝ドラ」は半年で終わるパターンだけど

この「おしん」は1年間放送だったんだよね。

 

ほんと、おしんが結婚してからが

怒涛の展開なので見る機会がある人には

超オススメです。

おしん

おしん