あの空は夏の中

雑記、ドラマ、映画、本、芸能人ブログ

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ファザーファッカー

内田春菊の本で、初めて読んだ作品。

 

養父から性的虐待を受ける中学生の主人公・・・

そして、それを知ってて止めない母親・・・

性的虐待を受けない世渡り上手な妹・・・

 

読んでて思ったのは、この家庭が狂ってるということ。

 

母親なら、死ぬ覚悟で止めないのか?

娘より、男を取るのか?

 

読んでて、ほんとに辛かった・・・

こんな世界が、ほんとにあるのか・・・

読み手の私には、何もできるはずもなく

ただ、ただ、私は無力だと思い知った・・・

 

あとから、この作品が、内田春菊自身の過去の

自伝的小説だと知って呆然とした・・・

 

どうか、内田春菊が幸せになってほしいと

思った。

 

物語は、どこにも救いがなくて・・・

解決策もなくて・・・

 

そりゃ、そうだよね・・・

家庭って、見えない世界でのこと

誰も、わからないよ。

 

そして、わかっても誰も助けられないよ・・・

 

それが、「家庭」という小さな世界であり

地獄になったら逃げ場もない・・・

 

祈るように、読み進めていくと

 

主人公は、ある日、突然、家出をする。

 

あぁ・・・

そうか・・・

家を飛び出すことしかなかった。

 

少女が、家を捨てて

飛び出していったことで

私は、安堵した・・・

 

この先の少女が、どうか幸せになりますように。

 

と、いう思いで

内田春菊の作品を、次々と読んだのを

覚えている。

ファザーファッカー (文春文庫)

ファザーファッカー (文春文庫)

 

スワロウテイル

岩井俊二作品。

 

まず、出演者が豪華!!

CHARA三上博史江口洋介渡部篤郎!!!!

 

ストーリーは、架空の日本が舞台。

「円」が世界で一番強かった時代。一攫千金を求めて

日本にやってきた外国人たちは

街を「円都(イェン・タウン)」と呼び

日本人たちは住み着いた違法労働者たちを

「円盗(イェン・タウン)」と呼んでいた。

そんな円都に住む、円盗たちの物語。

 

グリコ(CHARA)と恋人のファイホン(三上博史)と

グリコに拾われたアゲハ(伊藤歩

 

あることから、偽札を作ることになり

ファイホンがグリコを歌手になるように提案する。

 

グリコが、売れっ子になればなるほど

それまでの幸せや絆が、薄れていく・・・

 

リャンキ(江口洋介)は、グリコの生き別れの兄で

円盗の上海系を率いる円都の顔役的存在になっている。

 

グリコも兄も、架空の日本で強く生きているのが

わかる。

 

グリコを歌手にした恋人のファイホンは

グリコのバンドのマネージャー(洞口依子)によって

転落人生を歩む・・・

 

アゲハが、楽しかった仲間との幸せとは

どんどん遠ざかってしまうストーリーが

切ない映画だった・・・

 

多すぎるお金は人を不幸にするって

映画だったのかな・・・

お金が少なくても生活する程度でも

幸せだったってことなのかな・・・

 

CHARAがボーカルを務めるバンド

YEN TOWN BAND」は

ものすごく、ヒットしたな。

 

やっぱり、CHARAの歌は素敵だなと思った。

スワロウテイル [Blu-ray]

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PiCNiC

岩井俊二作品。

 

この映画で、CHARA浅野忠信が結婚したと

知った時は、すごく、うれしかったな・・・

CHARAは、今でも大好きだけど

浅野忠信は、正直キライ・・・

CHARAみたいな奥さんを裏切って別れるとか

信じられない・・・

 

精神病院に入れられたココ(CHARA)は

ふたりの青年、ツムジ(浅野忠信)とサトル(橋爪浩一)と

知り合う。

外には絶対、出てはいけないと言われている3人は

塀の上を歩き、探検する。

ツムジが、たまたま教会の神父から聖書をもらい

「世界は、もうすぐ終わる」と確信する。

彼らは、世界の終わりを見に行くために塀の上を歩きはじめた。

 

ココが、精神病院に入られたのは

ココは、もともと双子で、ココ自身が「双子」の意味が

わからなくて殺してしまったらしい・・・

 

ファンタジーっぽく描かれるけど

実は、かなりダークな作品だと思ってる。

精神病院も、どことなく怪しい感じ・・・

 

ココも、ツムジも、サトルも無知で

それが、どこか不思議な魅力があり

「天使」のようにも見える。

 

「世界の終わり」を探して

ココとツムジだけになってしまって

夕日のシーンで

「世界の終わり」が来ないことに絶望した

ツムジとココの最後が、本当に切ない・・・

 

これは、きっと、一般的には

バッドエンドなんだろう・・・

 

だけど、ココがいてくれたことで

救いになってる。

ツムジが、ひとりじゃないって思えて

この作品の終わりは、やっぱり、これしかなかったと

思う。

 

だからこそ、CHARA浅野忠信

役を離れても、一緒になる道を選んだことが

うれしかったんだ。

 

ココの、全身、黒の服とボロボロの傘は

精神病院での白い服への反抗心であり

それが、とても、CHARAだからこそ

合っていたと思う。

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