やがて今も忘れ去られる

徒然なるままに雑記ブログ

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決して手に入らない

入れる高校がないほど、偏差値が底辺だった。

 

勉強しても勉強しても、まったく偏差値が上がらない・・・

もう、勉強も、どこが、わからないのかもわからない。

 

そんな私が、高校で

 

「大学に進学するとばっかり思っていた」

 

と、先生から言われた。

 

私が、大学???

あんなに、勉強ができなくて悩んだ私が・・・?

そりゃ、高校では成績はトップだったけど・・・

 

大学に推薦という、今までになかった世界が

突然、目の前に現れた。

 

ママは

 

「女が、大学に行ったって結婚したらムダになる。

そんなに、大学に行きたかったら自分で働いてから行きな!!」

 

と、怒った。

 

私は、別に、高校卒業後に就職することが

イヤだったわけじゃない。

 

なんなら、中学を卒業したら

高校には進学せず

マンガ家のアシスタントをしたいと思っていた。

 

将来の夢は、すでに決まっていたから。

 

それを、高校くらい行かないでどうするの!!

と、言ったのはママだった。

 

ただ、単純に、大学?すごいねって

褒めてほしかったんだ。

 

まわりの優秀な女子たちは、皆、親に反対され

就職した。

一部の女子だけが、大学へ進学した。

 

まだ、そーいう時代だった。

 

女に学があったって、結婚したらムダになる。

 

先人たちが、結婚を選択せず

女性でも、大事な仕事が任される世の中に。

女性でも、あたり前に大学進学する世の中に。

 

令和の世になって

今、大学進学した2/3は奨学金制度を利用している。

 

私たちが、高校生の時

日本は、バブルで

何でも、お金で解決していた時代だった。

お金はあってもココロが貧しい現代人と呼ばれていた。

 

今の日本は、随分と貧乏になった。

お金もなくココロも貧しい現代人だと思う。

 

どこかの著名人が

ココロの豊かさと余裕のある暮らしと言うものを

日本人が欲しながら、決して手に入らないと

言っていた。

 

性別カンケーなく、みんなが好きなだけ

勉強する機会を与えられ

そのための資金もある。

 

そんな世の中になってほしいと願いながら

褒めてほしかったなー・・・と

ぼんやり思う。

Moonshine

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