幼稚園にあがる前から問題児だった。
まわりの男子に負けたことがなかった。
小学１年の転校初日、クラスメイトの男子を
血祭りにあげてから、ケンカでは負けなしの私。
そんな武勇伝を誇っていた。
学年を超えて、私は、かなり有名人だったと思う。
いろんな学年から一緒に遊ぼうと誘わてたし。
その誘ってきた上の学年の人らも問題児で
ヤンキーからチンピラ、ヤクザの流れで成長していったので
自分も道を間違えたら同じ道に行っていたのかもしれない。
同じクラスメイトの女子からは、ケンカばかりする私を
コワイと思われていて遠巻きにいて
話しかけられることはなかった。
でも、学年の上の女子からは「生意気」だと
思われていたようだった。
いろんな学年から声をかけられていたので
１年生でも、６年生の教室に行くこともあった。
１年生から見ると６年生の机は
すごく大きく見えた。
６年生の女子が
「この子、生意気なんだよ」
と、知らない男子に話していて
その男子が
「お前、ケンカ強いってほんと？」
と聞いてきた。
私は、得意げに
「１０人相手でも勝った！！負けたことない！！」
と、自分はケンカが強いアピールをした。
「じゃあさ、殴ってみてよ。本気で殴っていいから」
と、言われて胸にパンチをした。
「え？本気で殴ってる？全然、痛くないんだけど」
私は、ムキになって何度も何度もパンチをしたけど
その６年生はビクともしない。
そして、その６年生が私の顔にビンタをした時
とんでもないほど教室のすみまで吹っ飛ばされた。
もう、痛いってレベルじゃないくらいの痛さと
こいつには勝てない屈辱とケンカに負けた悔しさで
涙がこぼれた。
いや、ダメですよ？ｗ
いくら、生意気でも低学年に手をあげちゃダメですｗ
でも、私は、この時、井の中の蛙だったことを知った。
自分は強い。
最強だと思っていたけど、そんなことはなかったんだ。
その６年生は、たった一発のパンチだったけど
ほんとに悪いヤツだったらボコボコにしてたと思うんだよね。
そーとう私が生意気で思い知らせたかったかもだけど
それっきり、その６年生とは会わずに卒業したと思う。
私は、ずっと武勇伝に傷がついたと思ってたから
親にも教師にも言わなかった。
こんなこと、はずかしくて口が裂けても言いたくなかった。
たまに、ケンカで負けて
親を連れて、うちに来る男子がいた。
その親は
「男の子だから、こんなこと言いたくないんですけど・・・
おたくのお嬢さんに殴られまして」
くそっ！！チクりやがって！！
と思ってると母の顔が
（おまえ・・・またケンカしてきたのか！！）
というオーラがｗｗｗ
うえーーーん、超コワイよーーー！！！！
こいつら帰ったらゲンコツだよーーーー！！！！
てか、こっちが一方的にやったわけじゃないし
お前だって殴っただろうが！！
このスネ夫野郎め！！！！
お前には、負けて悔しいってキモチはないわけ？？？
よく、負けたなんて親に言えるよな。
うちの学校は、給食校で有名だった。
いろんな雑誌の取材も多く来ていた。
月１くらいで、フレンドリールームで食べる
会食があって
１年生は６年生と
２年生は５年生と
３年生は４年生と一緒に給食の準備をして食べる。
お世話してもらっていた学年から
お世話をするお姉さん、お兄さんになっていく。
そして
自分が６年生になった時、１年生なんて
まるで赤ちゃんだったｗ
すごく小さくて素直で可愛い。
自分を殴った６年生を思い出した。
え、こんな赤ちゃんみたいな年齢を殴ったの？？？
いや、この子たちは天使だけど
自分は、かなり生意気だったと思うｗ
体格差を考えたら、そりゃあ
教室のすみに吹っ飛ぶわ・・・
と思ったけど
あれから、私は無意味にケンカをしなくなったし
武勇伝も語らくなったしｗ←
高学年になってからは大人しい女子になっていた。
封印していた武勇伝の汚点を
大人になってから思い出した。
あまりにも悔しかったから思い出さないようにしてたｗ
あの男子に負けたことは
私の人生には必要だったと思った。
暴力はいかんよ？
いかんけどさ
あの吹っ飛ばされた経験があったから
私は、ヤンキーにもチンピラにも
あっちの世界には行かなかったのかもしれない。
暴力はダメだけど
グーじゃなくてパンチだったし
たった一回のパンチで勝てないと思わせたのは
やっぱり、私の人生を大きく変えたと思った。
そんな話を、パートナーに話したら
「なんで、君の人生はマンガみたいなの？
男子だって、そんな経験してないよｗ」
と、言われた・・・
昭和あるあるだと思ってた！！！！！ｗｗｗｗｗ
- provided courtesy of iTunes
