あの空は夏の中

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ラストレター

岩井俊二作品映画。

 

絶対、観に行きたいと思いながら

気がついたら知らないうちに終わってた・・・

アマプラに来るまで待った作品。

 

「Love Letter」を映画館で観た身としては

今作への期待は大きかった。

 

松たか子広瀬すず神木隆之介主演。

 

高校時代、姉・未咲(広瀬すず)宛のラブレターを妹・裕理(森七菜)が

憧れの乙坂先輩(神木隆之介)から渡され、姉のフリをして

こっそりと手紙を書いていた。

 

大人になった裕理(松たか子)が子供たちを連れ

未咲の葬儀に出席するところから、この物語は始まる。

未咲の娘・鮎美(広瀬すず)から母宛に高校の同窓会の知らせを預かり

姉が亡くなったことを知らせに同窓会に参加するが

姉と間違われ言えないまま、乙坂(福山雅治)と再会する。

 

スマホから手紙へと変わり

裕理が乙坂に姉のフリをして手紙を書いて送り

鮎美と一緒に実家に残った裕理の娘・楓香(森七菜)も

鮎美と共に未咲のフリをして乙坂に手紙を書くという

複雑な文通が始まった。

 

私が、想像していたのはメインは

高校時代で、憧れの先輩から姉宛のラブレターを

妹が姉のフリをして書くところだと思ってた。

大人編は後日談的なものかな?と。

 

淡い少女の恋を全面に出すと思ってた。

 

でも、実際は、大人になった裕理が

結婚しても子供がいても

憧れの先輩を、ずっと憧れのままで

高校時代の時のように姉のフリをするっていう・・・

 

大人になった未咲が、どんな外見になったのかは

わからないけど広瀬すず松たか子みたいになるわけないのでw

同窓会で姉に間違われるのは、かなりムリがあったw

未咲と裕理は外見も性格も似てない姉妹だったし。

 

裕理は、別の男性と結婚して

未咲も、別の男性と結婚して

乙坂は独身のままだった。

 

未咲は自殺で亡くなっているし

夫(豊川悦司)から、ひどい暴力を受けていて

娘の鮎美から見ても幸せな暮らしではなかった。

 

裕理は、憧れと懺悔のキモチで手紙を書いていたのが

わかる。

もし、きちんと姉に乙坂のラブレターを渡していたら

幸せになっていたかもしれないという後悔・・・

 

その懺悔のキモチを話した時

乙坂は裕理が未咲じゃないことを最初からわかってたこと。

そして、裕理は知らなかったけど

大学時代、未咲とつき合ったことを話す。

阿藤(豊川悦司)が未咲を連れ去ってしまったことも。

 

乙坂は、小説家になって未咲をモデルにした小説を書いたが

それ以後は売れない小説家だった。

 

その小説を覚えるほど読んだという鮎美は

「早く、この人が母を助けに来てくれないかと待ってた」

と言うセリフがあるんだけど

 

私は、すごく共感できた。

 

私も、父が母に暴力を振るうので

なんで、こんな人と結婚したんだろう?と思ったし

母が昔つき合っていた男性の話を聞かされた時

どうして、その人と結婚しなかったの?

そしたら、こんな暴力受けなくてすんだのに・・・

母が幸せなら、私は生まれてこなくてもよかったと思ったから

鮎美のキモチは痛いほどわかった。

 

鮎美がいるのに、未咲が自殺を選ぶなんてと思う人もいると思うけど

私の母も自殺しようとした時あったし・・・

それを私たちがいるのに?なんてキモチはなかった。

 

子供は、特に娘は、母の幸せを願う生き物だと思う。

 

なぜ、乙坂ではなく阿藤と結婚したのか?

それも、きっと、うちの母と同じ理由なんだろうなって

思った。

 

豊川悦司は好きだけど、この作品では

ほんとにクズな役を演じた。

再会した乙坂を罵倒しまくる。

罵倒されるべきは阿藤の方なのに。

 

阿藤の今の彼女として妊婦姿の中山美穂が出てくるけど

正直、これ必要だった?w

ほぼ、ストーリーにカンケーなかったしw

 

未咲が亡くなったことと、阿藤から罵倒されたことで

廃校になった母校へ行くと

昔の未咲と裕理に似た少女たちを見つける。

 

これは、「救い」の物語だったのかも。

 

乙坂が、少女たちと出会って救われ

前へ進む物語だったのかも。

 

自分が、未咲に何一つ残してないと阿藤から罵倒されたけど

未咲が、自分の小説を持っていたこと。

そして、その小説を未咲の娘も大切に思っていたこと。

 

広瀬すずと森七菜が、未咲と裕理の子として

少女時代をピュアに映し出されていた。

 

個人的には、未咲と裕理の高校時代を

メインに長くやってほしかったけど

この映画自体、観る側が若者ではないと思ってなのか?

神木隆之介視点より福山雅治視点なのは

長年、岩井俊二のファンを意識してなのかな?

 

福山雅治視点の大人の、もう二度と自分は戻れない

少女たちの美しいまでのピュアさを

恋の対象ではなく、愛でる対象であり

救いの対象にしたのかな?

 

もう、高校時代の未咲や裕理と恋を展開する

神木隆之介には誰もなれないと思って作った?w

 

だとしたら

大人になってしまったファンたちに

そんな淡い恋を美しいまでに作ってほしかったけどねw

 

ああ、懐かしいな、こんな恋してたなとか

こんな恋がしてみたかったとか

大人になってもピュアさで、これぞ岩井俊二作品!!

と言わしめてほしかったかなーw

 

キライな作品ではないし、ストーリーも

ああ、なるほど!と思わせるところも多かったけど

やっぱり、かなり、もったいなかったなと思う。

 

他のドラマで森七菜を、まったく可愛くないって思ったので

岩井俊二マジックで、森七菜を可愛く映してるんだから

ほんと、もったいないよね。

高校時代の裕理の片想いを演じる森七菜の演技を

もう少し見たかったよ。

 

ストーリーも、もっとシンプルでよかったと思う。

ラストレター

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