あの空は夏の中

雑記、ドラマ、映画、本、芸能人ブログ

「※このブログはアフィリエイト広告を使用しています」

※コメントはコメント欄にお願いします。
 ブクマでは全部に返信ができないため。

ぼくは麻里のなか

惡の華」で知った押見修造作品のドラマ化。

 

押見修造作品は、ほんとはドラマではなく

原作マンガを読みたかった。

 

が、興味があったのでドラマを見た。

 

ドラマは、原作に忠実に作られているように感じた。

原作は未読だけど。

エンディングで原作マンガのコマが流れるので

ああ、ドラマのこのシーンはマンガのこのシーンなんだと

わかる作りになってた。

 

「ぼくは麻里のなか」

タイトルだけだと、まるで

「私達!!入れ替わってるーー???」系か

麻里の中に取り込まれた系?

ふたりの意識が、ひとつのカラダに存在する系?

かな?

と、思ってドラマを見ると

 

主人公・小森功は、大学生だが

引きこもりの生活を送りながら

唯一の楽しみは、コンビニで見かける女子高生の

存在だった。

 

その女子高生を尾行すると、女子高生が

振り返った途端、意識が途切れる。

 

目が覚めると・・・

その女子高生・吉崎麻里になっていた!!

 

誰も中身が小森の麻里の異変に気づかないが

地味なメガネ女子・柿口依だけが気づく。

 

「あんた、誰?」

 

この地味なメガネ女子、ドラマでは

とても可愛い女優さんが演じているから

地味に見えないんだけどw

ドラマあるあるのキャスティングのミスw

 

ちなみに、美少女である麻里の女優さんが

カラダがゴツく感じたり顔も男顔なので

男性???と思ったら女優さんだったので

もっと、可愛い子いたやろーーーー!!!!と

思ったのでwww

ドラマのキャスティングをスルーすれば

ストーリーは、かなり良かった。

 

小森が麻里になったってことは

麻里が小森になったのかもと、ふたりは

小森のもとへ出向くが

小森は小森のまま、なんなら麻里を知らない。

 

じゃあ、麻里はどこ???

 

もう、ほんと、ここが押見修造作品の

おもしろいところだと思うんだよね。

 

小森がもとのカラダに戻る方法や

そもそも、麻里がどこへ行ってしまったのか?

 

謎が謎を呼ぶけど

 

この作品のテーマは

「自分探し」だと思う。

 

麻里は、女子のグループに入っていて

男子からもモテるけど

え、それって、ほんとに友達?と思うところが

あったので、小森の麻里が

女子グループのリーダー的女の子から

「仲直りしてあげる」と言われ

拒絶するシーンは

「よく、やった!!」と思ったw

 

小森の麻里は、依を「依さん」と呼ぶけど

この依も、友達もいないし

麻里のことが好きだけど、交流をしていなかった。

家族のことも嫌っていたり。

 

小森の麻里と依が、友達になっていくあたりも

よかったな。

 

そして、麻里の母親が

麻里をまったく理解しようとしない毒親っぽい感じがしたので

押見修造自身の母親も、そうだったのかな?と

思ってしまうくらいリアルだw

 

母親が、顔を歪ませる演技で

うわぁ~・・・と思ったけど

原作マンガの方が、より顔の歪みが

強烈だったので、やっぱり

これは原作マンガを読みたいと何度も思うw

 

難解なテーマを、よくドラマは

全8話で、綺麗にまとめたなって思う。

 

最後は、麻里の問いかけに

少し寂しく感じたけど

希望のある終わり方だと思う。

 

原作マンガを機会があったら

ぜひ、読みたい。