あの空は夏の中

雑記、ドラマ、映画、本、芸能人ブログ

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聖者の行進

野島伸司作品。

 

かなり話題になっていたけどリアタイで見てなかった。

野島伸司作品を好きになる前だったのかも?

 

出演者の不祥事で再放送はムリと言われていたので

見る機会はないと思っていたら

ネットで見ることができた。

 

知的障害者とそれを取り巻く家族や社会を描いてる。

 

主人公・永遠(いしだ壱成)が竹上製作所で

住み込みで働き始める。

そこで同じ知的障害者の仲間ができる。

 

永遠を疎ましく思う弟や

永遠がいなくなった家庭を平和だと言う父親と

知的障害者の子供を重荷に感じてる家庭が

多く描かれる。

 

永遠たち知的障害者は、製作所では

人間扱いされず暴力があたりまえにあって

性的虐待まで行われる・・・

 

ピッチを落としたことで永遠と

通話だけで交流することになるありす(広末涼子

初めて永遠と会った時、永遠を拒絶するが

徐々に永遠の純粋さと優しさに仲良くなっていく。

 

拒絶してしまうキモチも、なんとなくわかる・・・

それは、しょうがないのかも・・・

最後まで、ありすは永遠を

恋愛の好きじゃなくて、ごめんって言ってるしね。

 

永遠たちに音楽を教える教師もも(酒井法子)が

真実を知って動き出すが

製作所の社長や社会の偏見の目など壁が立ちはだかる。

 

見てて、大人や社会の汚さや救いのなさに

歯がゆさを感じた。

 

唯一、永遠たちを自分の子供のように

可愛がっていた現場監督も

息子の大学のために会社から借金をしていて

庇いきれない状況になるだけでなく

永遠に暴力を振るうように指示される・・・

 

社会的権力という暴力が横行してる・・・

 

そんな中、ももは偶然

宇野弁護士(いかりや長介)と出会い

裁判を起こすことになる。

 

そこからは、法的なことや現実的に

どうなのか?など

ただの知的障害者たちのいぢめ問題で

終わってないドラマになってた。

 

知的障害者の妹のそばにいるために

知的障害者のフリをする廉が

どんどん闇落ちしていく・・・

罪を重ねていく・・・

 

火事の中、永遠に社長がココロのうちを告白して

永遠だけ逃して死を選ぶけど

これは、ドラマだから

最後は改心して死を選ぶけど

現実は、改心なんてしないんだろう・・・

 

想像していたよりも、衝撃や過激さだけの

ドラマではなく、結構きちんとしてた。

 

いしだ壱成の演技も、難しい役を

うまく演じてると思ったし。

キャストが何気に豪華なんだよね。

 

出演者の不祥事だけでなく

過激な内容にスポンサーが降板したり

視聴者から苦情が殺到したらしいけど

内容を、きちんと理解したら

逆に、ここまで向き合って作ってるドラマで

知的障害者や他の障害者のこととか

考えるキッカケになると思うんだけどな。

 

無意識に差別してしまうココロとか

綺麗事だけでなく。

 

昔、メンタル系の障害者が住む寮に

遊びに行ったことがあったけど

昼間は近くの工場で働き、そこのお給料は

寮のスタッフが管理していて

食事当番も、障害者の人たちが

みんなでやってた。

 

私は、「外」から来た人間だったから

「シャバの人」と言われたけど

「シャバ」ってなんだろう???

と、思った。

 

最低限のお金しか使えないから

近くのホカ弁も豪華弁当みたいに言ってた。

 

いろんな事情があって、みんな

あそこの寮に住んでいたのかもしれない。

 

主題歌が、中島みゆきの「糸」と「命の別名」で

え!!

「糸」って、そんな昔からあった歌だったの???

と驚いた。

個人的には「糸」より「命の別名」のが好き。

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