あの空は夏の中

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会いたい恩師

幼稚園始まって以来の問題児だった私。

 

勉強に、かなり力を入れている幼稚園で

ひらがなの読み書き、算数の計算、英語と本格的に

教えるところだった。

 

広い校庭は、休み時間とバスを待つ間だけしか遊べなかった。

ほとんど、教室で勉強していたイメージ。

 

そこで、私は、同級生を叩いたり打ったり暴力を振るう児童で

朝のお遊戯もやる気がしないとやらないし

勉強中に、お腹が痛いから保健室へ行くと嘘をついて

校庭に出て遊んだり、数人の先生たちが追ってきて

追いかけっ子状態になったり、帰りのバスに乗らないと言って

教室から出ない日もあった。

 

年中のある日、知らない先生が、滑り台で遊んでると

 

「あなたが、魚ちゃんね。よろしくね。」

 

と、挨拶をした。

 

その先生が、年長の担任になった。

年中の時の先生は、ただ、ひたすら優しい先生だったのに対し

この先生は、かなり厳しかった。

 

暴力を振るうと必ず、怒鳴って怒られた。

勉強もサボると職員室で、勉強させられた。

 

幼稚園に、マニキュアをして登園したら

下校の時に、先生が除光液を持ってきて

 

「何もしないでも、かわいいのに、もったいない」

 

と、マニキュアをとって、代わりに髪にリボンを付けてくれた。

 

厳しかったけど、私が給食を完食できなくて、やっと完食した日や

大好きな絵の具でイラストを先生に描いてあげた時は

とても、褒めてくれた。

 

好きなこと以外には、とことん、やる気がしない私に

先生は、よく掃除を手伝ってと言ったり

肩もんでと言われて、肩をもんだりした。

 

幼稚園から、帰ると、必ず、ママは先生との連絡帳を

チェックしていた。

 

その連絡帳が、幼稚園の連絡帳では書ききれないほど多かったらしく

メモ帳を用意していた。

そのメモ帳は、10冊を超えていた・・・

 

私が、大きくなってから、残ってるメモ帳を渡された。

びっしりと書かれた先生の文字と、それに対してママの文字。

 

内容は、幼稚園での私の行動を細かく書かれていた。

 

今日、魚ちゃんが、お友達を打ちました。

理由を聞くと、魚ちゃんのことを見たからだと言ってました。

魚ちゃんに、スプーンではなく箸をもたせて下さいとか

まだ、幼稚語だった私へのアドバイスなど

そして、環境が悪すぎるから何とか引っ越せないか?

愛情不足です。

と、何度も書かれていた。

 

ママは、毎回、私が至らないばかりに本当に、すみませんと

謝っていた。

 

この時のママは、まだ、きちんと母親をしようと思っていたのだろうか?

 

小学校にあがってからも、先生は、いつでも幼稚園に遊びに来てねと

言われて、ママと一緒に何度か遊びに行ったことがある。

 

「小学生になって、魚ちゃんも、お姉ちゃんだね」

 

と、先生は喜んでくれた。

 

引っ越すことが決まった日は、先生から、うちに泊まりに来て

お祝いをしようと言われた。

 

私は、とても楽しみに先生の車に乗って

先生は、私の好きな苺を買ってくれたり

不二家レストランで、お子様ランチを頼んでくれた。

 

でも、この時の私は、とても食が細かった。

お子様ランチも、少し食べたら、もう食べられなくて・・・

 

先生のワンルームのアパートに着いてから

苺、食べる?と聞かれて、私の好きな食べ方の

砂糖に牛乳を入れて潰してくれたのに・・・

一口しか食べられなかった・・・

 

朝になると、目薬をしないと目が開かないから

ママから預かってた目薬で、先生がさしながら目を開けた。

 

その日は、デパートに行こうと言われた。

デパートで、先生が、私の好きなものを買ってくれると言われて

大好きな人形やぬいぐるみが、たくさんある中で

2つ選んだ。

 

そのまま、私は新居の家に帰った。

それが、先生との最後になった。

 

あんなに必死に私のことを見てくれた大人はいなかった。

 

先生がいてくれたから、私は、生きてこれた。

曲がることなく、まっすぐ育つことができた。

 

先生が、何度もママを説得してくれたから引っ越せた。

 

先生に会いたい、と、年月が過ぎれば過ぎるほど

思う。

 

先生に、話したいことが、いっぱいあるよ。

でも、最初に言いたい言葉は、感謝のキモチを伝えたい。

 

先生、ありがとう。

私にとって、先生は恩師です。

どうしてますか?

お元気ですか?

元気でいてくれたら、うれしいです。