あの空は夏の中

雑記、ドラマ、映画、本、芸能人ブログ

「※このブログはアフィリエイト広告を使用しています」

※コメントはコメント欄にお願いします。
 ブクマでは全部に返信ができないため。

放課後の音符

高校の時、たまたま、出会った本が

山田詠美の「放課後の音符」だった。

 

最初の一文から、夢中になって

読んだ。

 

続きが知りたいと

初めて自分で買った本だ。

 

物語は、8編の短編集だ。

 

この作品の主人公たちも

女子高生で、ちょうど、私と同じくらいの

女の子たちの物語。

 

Body Cocktail

カナは、17歳で男の人とベッドに入ることを

日常としている。

 

 

Sweet Basil

幼なじみの純一に、まっすぐな視線を送るリエ。

 

「Brush Up」

帰国子女の雅美の話。

 

「Crystal Silence」

沖縄で、口のきけない男の子と恋に落ちたマリが

その男の子との恋を振り返る。

 

 

「Red Zone」

カズミの彼氏が、年上の女性を好きになり

カズミを振る。

 

「Jay-Walk」

ヒミコは、他の女の子の男にばかり

手を出して奪って、女子から嫌われていた。

 

「Salt and Pepa」

カヨコ先輩は先生と密かに、つき合っている。

 

Key note

幼なじみの純一が、彼女と別れたことを知る。

 

かわいい物を好む年頃の女の子たちの中で

シンプルな物を選ぶカナが

とても、素敵に思えた。

 

沖縄で、恋に落ちたマリが

沖縄で飲んだお酒に

ジントニックが、似てる味だと

話しているのを読んで

ジントニックとは、どんな味だろう?

と、ずっと、気になっていた。

 

カズミの彼氏が、好きになった年上の女性。

カズミが、思わず

「そんな、おばさんのどこがいいの?」

と、言うと、彼氏は、すごくイヤな顔をして

「お前の方が、余計なものをたくさん

つけてるよ」

って、セリフが、気になった。

そして、その年上の女性が、赤い口紅を

してなかったら、男性かと思うくらいに

シンプルな人だった。

 

カヨコ先輩と先生の恋を

たまたま、知ってしまった「私」が

音楽が流れているように思える恋だと

年上の男性との恋なんて

無縁な私には、ちょっと、憧れたなw

 

幼なじみの純一が彼女と別れて

いろんな女の子たちの恋を見てきた

「私」が、純一と恋をする話で

ママが、つけていたという香水を

パパから、もらう。

ずっと、その香水が、ほしいなって

思った。

 

初めての本が

「放課後の音符」で、よかったと思う。

今でも、特別な本だ。

 

何度も、何度も、読んで

片想いに悩む同級生には

純一に片想いしているリエの部分を

手紙に書いて渡したりしてたな。

 

大人になって、飲んだジントニック

すごく苦くて、おいしくなかったw

 

そんな、ひとつ、ひとつの短編の

言葉が、宝物のように感じた。

 

そして、私が買った本の

表紙の淡い色や薄いペーパーが重ねてあって

それが、また、オシャレ感を出していた。

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)